幟とソフトクリームと言えば、実家のある島に住んでいた頃を思いだします。
私が住んでいた島はとても小さな島で、一年中開いているアイスクリーム屋さんはありませんでした。
島が観光地なので観光客が増える夏の時期にだけオープンするお店がいくつかあったのですがソフトクリームのお店もそのひとつでした。
6月頃になると、お店の掃除や準備をしている姿が見られ、それをみるとオープンなのだと分かりました。
大人も子供ものぼりを見てオープンしたのだと気づきます。
子供にせかされて一緒に行く親御さんも多かったです。
我が家からは走ると2~3分の距離だったので、両親に頼まれてソフトクリームを人数分買って走って帰ることもありました。
年中食べられるものではないので、子供も大人も楽しみにしているものでした。
お店が閉まっている冬の時期は誰も見向きもせずに存在を忘れたかのようになっているお店に、のぼりを出すだけでお店の開店に気づきお客さんが集まって来るのは不思議だなと感じますが少し風に吹かれてゆらゆらと揺れているのを見ると不思議と食べたくなります。
今でもパーキングエリアなどで、ソフトクリームののぼりを見ると季節に関係なく冬でも食べたくなってしまいます。
思い出とともに食べている感じで懐かしくなります。
のぼりとソフトクリームといえば、切っても切れない仲ではないでしょうか。
真夏のうんざりするような陽射しの中、道沿いの店に立つソフトクリームという文字のなんと魅力的なことか。
見るだけで、あのひんやり甘い濃厚な味を想像し、我慢出来なくなってしまいます。
先日家族で出かけた牧場でも、そんなソフトクリームののぼりにひかれ、子供たちにせがまれて購入しました。
蒸し暑くて風になびかなくても、ソフトクリームなんて書いてあるだけで涼しく感じてしまうのはなぜでしょう。
暑い中味わった、牧場自慢のソフトクリームはまた格別で、しかしダイエットのことを思うと、牛のマークが書かれたのぼりでさえも少々うらめしくもなるものです。
それでも子供が顔中ミルクだらけにして美味しそうに食べる姿は、とても幸せそうでした。
昔は基本のバニラ味か、チョコレート、バニラとチョコのミックスなどしかなかったソフトクリームも、今ではあずきやメロン、ご当地自慢の味など一風変わった味、そしてカラフルな色合いのものでさえも一般的になりました。
お店でのぼり旗を見ると、どんな味があるのかと覗いてみるのも楽しみになってしまいます。
たくさんの味の誘惑は強力すぎて、今年のダイエットも、さらに険しい道のりなのでありました。